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2015年3月29日

同じアーティストが違う編成で同じ曲を演奏する。
こんなジャズの楽しみ方もありますよね。

確か『My Conception』は東芝が発掘録音モノとして世界に先駆けて発売された盤の中の一枚だった記憶します。
東芝は長らく輸入マスターのプレスを販売していたのですが、アメリカの会社の事情が変わって、国内でマスター作りが出来るようになり、初めての盤だったと思います。


それにしても、ソニー・クラークが僅か31歳で亡くなったのは惜しい。

「My Conception」  
「Sonny Calrk Trio (Time)」 
  
1 Junka 1 Minor Meeting   
2 Blues Blue 2 NICA   
3 Minor Meeting 3 SONNY'S CRIP   
4 Royal Flash 4 BLUES MAMBO   
5 Some Clark Bars 5 Blues Blue   
6 My Conception 6 Junka   
7 My Conception   
8 SONIA

『Sonny Calrk Trio (Time盤)』はピアノトリオ、『My Conception』は2管のフロント付きで編成が違いながら、4曲がかなり重なっていて聴き比べができるのです。

ソニー・クラーク(Sonny Clark)のことはこのページに二度書きました。
一度目は『Cool Struttin'』のジャケットについて書きました。
二度目は『Sonny Clark Trio』という同名のアルバムについて書きました。

三度目の登場の今日はその『Sonny Calrk Trio (Time盤)』と『My Conception』の聴き比べです。
聴き比べると興味深い盤です。

この残雪の量だと鯉のぼりをあげる頃になってもまだ多くありそうです。

歳をとったせいでしょうか、今年はとても春が恋しいのです。

今シーズンの雪は例年よりも多く降りました。
大雪とまで言えるのかは分かりませんが・・・。
大工集団 欅の畑は昨日でも積雪70pでした。
そこで、除雪機を使い始めて20年経ちましたが、初めて畑に除雪機を入れて除雪をしました。

畑の周りにはまだ白い雪があるのですが、やはり黒い土を見ると春を感じます。

今では『仰げば尊し』は卒業式では殆ど歌われないそうです。
今どきの卒業式で歌われる曲が下記のように新聞に出ていました。
  順位   曲名   歌手名
  1位 TOMORROW  岡本真夜
  2位 空も飛べるはず  スピッツ
  3位 my graduation  SPEED
  4位 GIVE ME FIVE!  AKB48
  5位 春よ、来い  松任谷由実
今年、卒業した人達は数十年経ってもこれらの歌を歌えるのでしょうか。


『仰げば尊し』の原曲は米国の「超無名曲」でした。
これまで小学唱歌の中で最大の謎とされてきた「仰げば尊し」の原曲が桜井雅人・一橋大学名誉教授によって、原曲が『ソング・エコー』という1871年にアメリカで出版された歌集に載っていたことが発見されたのです。

それによれば、アメリカの原曲も、「ソング・フォア・ザ・クローズ・オブ・スクール」で卒業式のための歌であったそうです。
しかしこの原曲は、1871年6月にニューハンプシャー州の学校の卒業式で歌われたとの記録が残っているが、それ以降のことは分らないとのことです。

このような歴史の中に一瞬出現したような「超無名曲」が、十数年後の明治17年に公刊された『小学唱歌第三編』に日本語の歌詞をつけられて「仰げば尊し」として登場したのです。
そして翌年の上野公園内の文部省館で行われた音楽取調所の第1回卒業演奏会で歌われました。

それにしても、今日では歴史から忘れられたような歌集に載っていた曲を当時見つけたのは明治人の誰だったのでしょう。
なぜ、この曲が持つ秘められた音楽性を感受できたのか。
桜井氏は、その文章を結んで、この曲を「見出した選曲眼の持ち主は誰であったか、原曲が発見されるとさらにミステリーが広がってくる」と書いています。
この「選曲眼」の鋭さこそ、「明治の精神」の深さの一面でしょう。
そして明治人の国語力がいかんなく発揮された歌詞が付けられることによって、この原曲は、日本の名曲に変容したのです。

皇學館高校教諭の田中克己氏は戦後になってから「仰げば尊し」がどのように扱われてきたかについて、音楽教科書や卒業式の観点から論じています。
卒業式には、現在では全国的にみると小学校で11・1%、中学校で25・4%しか歌われていないそうです。
音楽教科書には、掲載率は100%に近いのですが、本来3番まである唱歌なのに「互(たがい)に睦(むつみ)し」から始まる2番の歌詞が削除されている教科書が、昭和50年代から加速度的に増え、最近では100%近く載っていないそうです。

2番の歌詞「互に睦し 日ごろの恩/別るる後にも やよ 忘るな/身を立て 名をあげ やよ 励めよ/今こそ 別れめ いざさらば」が、削除されている理由について、氏は各発行者から「立身出世と解釈できる場合があり時勢にそぐわないとのご意見が教育現場を中心に数多くよせられた」というのが理由なのだそうです。
そうかなー!?
戦後の「時勢」とは、こういうものなのですかね。
しかしこういう「ご意見」はもうそろそろ「数多く」はなくなってきているのではないでしょうか。

私が「仰げば尊し」の中で、一番心打たれるのは、実はこの削除されている2番です。
それも「やよ」のところです。
この「やよ」という歌声の響きの意味が分らなければ、「仰げば尊し」の真価も分らないでしょう。

福田恆存は、日露戦争の戦跡、旅順を訪ねた時の回想を書いている文章の中で、斎藤茂吉の歌「あが母の吾を生ましけむうらわかきかなしき力おもはざらめや」をあげ、それについての芥川龍之介の「菲才なる僕も時々は僕を生んだ母の力を、・・・近代の日本の『うらわかきかなしき力』を感じている」という文章を引用しています。

「仰げば尊し」の「身を立て 名をあげ やよ 励めよ」は、表面的な「立身出世」の掛け声ではない。
「やよ」は、明治の日本の「うらわかきかなしき力」からの声なのです。
近代日本の「うらわかきかなしき力」の歴史を思い出すためにも、また改正教育基本法にある我国の文化と伝統の尊重のためにも、この唱歌は歌い継がれてほしい。

お父さんも、お爺ちゃんも、祖祖父も『仰げば尊し』で卒業してきたのに・・・。

年代を超えて歌い継がれたい歌です。

今年の卒業式シーズンは終わりました。
卒業式でいつも思い出されるのは『仰げば尊し』です。

卒業式の歌として明治以降、日本人の心に沁み込んだ名曲です。
中でもやはり木下惠介監督の『二十四の瞳』の劇中歌でしたが、泣けましたね。

二十数年前に当地に引っ越してきたときには国道下の味智の郷の団地もありませんでした。
大工集団 欅のまわりには家が一軒も建っていませんでした。
ところが、20年も経つと団地は出来るし、家の前にも数件の住宅が建ちました。

変わったのはそれだけではなく、吉野谷村が白山市になりました。

当地に来たときの大工集団 欅の電話番号は
07619−5−5878
 それが
0761−95−5878
 となって、
 今では
076−255−5878
 です。
ナント、市外局番は田舎の象徴である5桁から、都会の象徴の3桁になってしまいました。

いやーぁ、変わるものですね。
もうしばらくすると、喫茶大工集団 欅の前面道路は山へ続くように延長されるそうです。

田舎で住みたいと思って当地に来たのに・・・!?

国道からも喫茶大工集団 欅へ来やすくなりました。
季節も良くなってきました。
また、喫茶大工集団 欅をご利用下さい。

昨年末より工事が行われていた国道157号線から大工集団 欅への道路が今日から使用できるようになりました。

グラフィックイコライザーを使うことで音が濁るなどと気になる方がいらっしゃるなら、「デジタルイコライザーならば、それは問題ない!」とはっきり言えます。
イコライザーと言ったらデジタルが常識です。
意地悪で繋げてボリューム全開(もちろん音楽信号は無し)でスピーカーに耳つけても雑音はありません。

Behringer DEQ2496は多機能なのにマニュアルが直訳調で読みづらいことこの上ない。
専門家向けに「機能」の説明しかなく、「使用」説明書になっていない。
でも今はインターネットという便利なものがあります。
オートイコライジング方法を説明したWebを見れば良いのです。

子ヤギ達は子ヤギ小屋に引っ越し、邪魔者がいなくなった定休日の木曜日、出かける前に家内とDEQ2496のオートイコライジングをしてみました。

横道にそれますが、(私はオーディオマニアではありませんが)多くのオーディオマニアは奥様から理解されていないようです。
高価な機材の購入、居住スペースを占領するスピーカー、大きな音、等々が理由で理解されないのでしょうね。
でも、私の妻は一緒にオートイコライジングをしてくれるほど理解してくれています。
夫婦で一緒にいろんな事が出来るのは幸せです。

さて、オートイコライジングが終わり、メモリーに登録をしてEddie HigginsのIf Dreams Come Trueを聴いてみると・・・。
ピアノがキンキンしている。
家内からは「聴けたもんじゃないわネ」と言われた。
所詮オートイコライジングなんてそんなものなのです。
ここからが勝負なのであり、遊びなのです。

フルフラット化した音色は、イコライジング前よりオールOKなのか・・・、「否」です。
確かにワイドレンジ感が強まり、高域の癖は消滅しましたが、同時に、本来JBLの特徴とも言える、張りのあるカラッとした中高域の魅力と強力なエネルギーに満ちた低音域の質感が消失してしまった。

以前からの経験で400Hzと1kHzがミソなのではないでしょうか。
400Hzは『カンカン』、1kHzは『キンキン』とします。
この部分を少し下げてみると・・・、マアマアになりました。

31バンドイコライザーというオーディオにおける自由は、全て自分でやらなきゃならないという不自由なことでもあります。

細かい事に気を取られて音を聴く事に集中し過ぎると音楽から遠ざかり、オーディオと言う趣味が嫌になります。
ジャンル毎ならまだしも、曲によって設定を変えるレベルになると不自由以外の何ものでもありません。
詰める時は詰める、聴く時は聴くというオンとオフを切り替えと、細かい事は気にしないという寛容さを持つ事が大切なのではないでしょうか。

ベストな使い方は、フラットにイコライジングした後、好みの音色に近づけるために独自のイコライジングカーブを描くのです。
何事も、機械まかせ、人まかせはいけません。
自ら努力して、経験値を上げ、その蓄積を基に機械を操らなければ、ただ単に機械に振り回されて終わりです。

私がオーディオマニアではないというのは音楽を楽しむためにオーディオを使っているに過ぎないからです。

これからもDEQ2496で遊んでみます。

6日、16日とBehringer DEQ2496について書きますと書きながら(?)書いてきませんでした。
今日は途中経過を少し書きます。

私は30年ほど前からグラフィックイコライザーを使ってきました。
プリアンプとパワーアンプの間に入れるのですが、音質劣化のデメリットを考え、Accuphase G-18を使っていました。
15年ほど前にデジタルイコライザーAccuphase DG-28に取り替えました。
そして今度はBehringer DEQ2496に交換しました。

1958年にArt Kaneがハーレムで撮影した有名なジャズミュージシャンの集合写真です。
彼はEsquire誌に雇われての初仕事がこの写真の撮影だったそうです。
この写真が「The Esquire Magazine, January 1959」に掲載されて有名な写真となりました。
何故ならこれほど多くの一流ミュージシャンが一枚の集合写真に収まっているのは非常に珍しいからです。
写真には57人のミュージシャンが写っています。
お馴染みの名前が大勢います。
Benny Golson, Art Farmer, ChubbyJackson, Johnny Griffin, Hank Jones, Eddie Locke, Horace Silver , Marian McPartland, Milt Hinton, Gerry Mulligan. Taft Jordan, etc.

2004年のスピルバーグの映画「The Terminal」は、この写真をストーリーの題材としているそうです。

この写真の中にマリアン・マクパートランドも写っています。
どこにいるか分かりますか?
57年前の写真です、彼女は40歳でした。
答えは下に書きます。

この写真には色々な逸話があります。
57人が写っていると書きましたが、本当は58人だったそうです。
その一人がWillie "The Lion" Smithなのですが、写真撮る頃には立ちん坊で疲れてしまい、はじめはLucky RobertsとMaxine Sullivanの間にいたのに抜け出して休憩を決め込んでしまい、写っていません。
カウント・ベイシーは立っているのが辛くて、最前列の右の歩道に子供たちと一緒に座っています。
撮影に間に合わなかったミュージシャンもいたといいます。
話のタネは尽きない。

マリアン・マクパートランドは前列から2列目の右から5人目です(黒人女性と話しています)。

これほど錚々たる顔ぶれのジャズミュージシャンがよく揃ったものです。

それから57年の年月が経ちました。
今でも存命中のミュージシャンは、ベニー・ゴルソン(Benny Golson (86))とソニー・ロリンズ(Sonny Rollins (85))の2人だけとなりました。

昨日の続きで、マリアン・マクパートランド(Marian McPartland)の想い出の2つめを書きます。
昨日も書いたとおり彼女はビ・バップ黎明期の超ベテランのジャズピアニストでした。
下の写真はジャズフアンならば何処かで見た写真だと思います。

6日に書いた「Behringer DEQ2496を使った感想はどうなった?」と言われるのですが、この機材の周波数特性の自動補正につてい書こうと思っていたのですが・・・。
子ヤギがリビングにいて音を立てるものですから・・・。
そんな音をマイクが拾ってしまいできませんでした。

そしてその子ヤギは昨夜から子ヤギ小屋に引っ越したので、『いよいよ今夜はするそー!』とウキウキしていたら、「風呂に入りなさい」と家内が言う。
残酷じゃない? 今日まで子ヤギのためにガマンして待っていたのに・・・。
『泣く子と地頭には勝てぬ』ではなく、我が家では『泣く子と家内には勝てぬ』ですから今夜は諦めました。
マイクまでセットしたのに・・・。

明日は早めに風呂に入りましょう。

歴史を越え、ジャンルを越え、音楽史上に輝く不滅の一枚です。
まあベテランのジャズ・ファンは『Somethin' Else』を「マイルス・デイヴィスのサムシン・エルス」と言います。
伝説=定説でもそうなっているし、実際に音を聴けば主役はマイルスであることはよくわかります。
名義はキャノンボール・アダレイとなっていますが、実質はフィーチュアされているマイルス・デイヴィスが統制を執っています。
1952年当時、デイヴィスは麻薬中毒の為レコーディングがままならなかったが、ブルーノートのアルフレッド・ライオンは彼をサポートしました。
1952年より録音を重ねていったが、1955年にマイルスはコロムビア・レコードと契約をしました。
この為マイルス名義でのブルーノートよりのアルバムは出せなかったのですが、キャノンボールをリーダーに据えることにより、デイヴィス統治の下、レコーディングをしたのです。

でも「マイルス・デイヴィスのサムシン・エルス」ではキャノンボールがあまりにかわいそうではないか。
彼がいなければこのアルバムは世に出なかったわけでもあるし、やはり「キャノンボール・アダレイのサムシン・エルス」と呼んであげたい。

このアルバムが名盤中の名盤と言われる理由はいくつかありますが、ジャズのスタンダード中のスタンダードとされる「枯葉 (Autumn Leaves)」 を、シャンソンの世界からジャズへ持ってきた一枚であるというのもその一つです。
マイルス・デイヴィス絶妙のミュート・トランペット・ソロの「枯葉」。
4分超えたあたり一瞬ちょっと音が高ぶるようなところなど、グッときます。
この「枯葉」という曲はジャズのスタンダードの中でも群を抜いたスタンダードです。
その「枯葉」をジャズとして演奏し、初めて評価を得たアルバムなのです。

奔放なキャノンボール・アダレイのアルトサックス、ハートフルなハンク・ジョーンズのピアノなど、心に余韻が残る大傑作です。

尚、アダレイとデイヴィスのコラボレーションはマイルスの1959年のアルバム『カインド・オブ・ブルー』まで続きました。


追伸
BehringerのDEQ2496を使っての自動計測と周波数補正は、子ヤギ達がリビングにて音をたてるので未だに出来ていません。

昨夜キャノンボール・アダレイ(Julian Edwin "Cannonball" Adderley)の『Somethin' Else』を聴いていると、ライナーノーツに「録音は1958年3月9日」と書かれていました。
『明日やんけ!』というわけで、今日は 『"Cannonball" AdderleyのSomethin' Else』について書きます。

DEQ2496 は、非常に精密なデジタル 24-bit/96 kHz EQ/RTA マスタリングプロセッサーです。
その解像度の高さは、PAおよびオーディオマスタリングでの使用に最適となっています。
同時選択可能な 4 種の EQ モジュール( 31 バンドグラフィック EQ 、 10 バンドパラメトリック EQ 、フィードバックデストロイヤー、そして各ステレオチャンネルに 3 つのダイナミック EQ )に加え、 EQ セクションと同時作動可能な 61 バンド RTA を搭載。
さらにこの DEQ2496 には高性能 AKMョ 24-bit/96 kHz A/D-D/A コンバーターに加え、 113 dB のダイナミックレンジを誇る 2 つの 32/40-bit フローティングポイント SHARCョ デジタルシグナルプロセッサーが備えられています。
この他マルチ機能レベルメーター(ピーク/RMS 、 VU および dBA/dBC 付 SPL メーター)や 、すべてのセットアップや個別のモジュール設定を記憶できる 64 人分のメモリーが内蔵されています。
ファンタム電源付独立 RTA マイク/ライン入力やプロフェッショナルワードクロック入力、さらにリモートコントロール、プリセットダンプ、システムアップデート用の MIDI 接続端子も装備。 金メッキ加工の施された XLR コネクターを備えたバランス型入力とサーボバランス型出力に加え、ステレオ AUX 出力、 AES/EBU および S/PDIF 入/出力( XLR オプティカル)も備えています。

・・・何のこっちゃ!?

そもそも、拙宅ではAccuphaseのDG28を導入して音響補正・創造を実施していた。
これまでDG28を使ってその劣化皆無の補正・創造性能には満足していました

DGオプションボードのAD/DAを経てのヴォイシングも、アナログのグライコと比較して隔世の感のある高SN、高解像度のイコライジングを可能としていました。
アナログのグライコやトーンコントロールにつきものの、位相の混濁や周波数のウネリも皆無なので、グライコ等を経由することによる信号の劣化も全く気になりませんでした。

AccuphaseのDG28を経験してしまうと、それまでのアナログによる周波数コントロール機能が、いかに精度の甘い手法であるか実感させられました。

BehringerのDEQ2496は、そんなAccuphaseのDGシリーズが持つイコライジング機能と同等の内容を搭載した上で、さらに多種多様のイコライジング機能を備えています。
周波数カーブの補正量設定のきめ細やかさなど、DG28を凌いでいます。
そして価格はナ〜ント、3万円で少しおつりが来るのです。

機能が多すぎて私には使いこなせないのではと、購入に躊躇していたのですが、コンシュマー用オーディオで使える機能だけを使うと割り切って購入しました。
それは、マイクを使用しての周波数特性補正、デジタルイコライザー、パラメトリックイコライザー、スペクトラムアナライザーぐらいでしょう。

特に、Accuphaseのヴォイシングイコライザーの売りでもあった、測定用マイクと組み合わせてピンクノイズで自動計測と周波数補正をする機能が、BehringerのDEQ2496にも搭載されているのは嬉しい。

不安は機能の多さだけではありませんでした。
取扱説明書もコンシュマー用と異なり、可能な機能を羅列しているだけで、非常に分かり難いとWebに多く書かれていました。
操作感も民生用オーディオ機器とは異なり、複雑で業務機器独特の癖があり慣れが必要だとのこと。

一番の不安は価格です。
安いのです。
今まで使っていたAccuphaseのDGシリーズは何十万円もするのに、たったの3万円。
安すぎて不安なのでした。

この様に不安は多くありましたが、『これは大変遊びがいがある機器だ。暇つぶしには最高である。』と購入の決心しました。

購入後の感想は後日書きます。

AccuphaseのDG28がトラブってしまい、修理に出すか、DG58に買い替えるか、はたまた他のデジタル・イコライザーにするか迷っていました。
DG58は定価80万円です、高い、買えない。
修理に出すか・・・、でもデジタル機器は進歩しているし・・・。
というわけで今回、新たに導入したのは、BehringerのULTRACURVE PRO DEQ2496という超多機能デジタル機器でした。
正式には 「ウルトラハイプレシジョン デジタル 24-bit/96 kHz EQ/RTA マスタリングプロセッサー」というらしい (長いわっ!)。
そもそもは、レコーディングスタジオやPA等、業務用を目的としたデジタル機器です。
簡単いうと、デジタル領域で可能な限りのイコライジング機能とDA/ADコンバータを搭載したハイテクマシンです。

そんな寄せ植えを見ていて『梅か・・・、雪も随分と溶けた。』と春が近づいたことを知りました。

 「梅の花 一輪咲いても梅は梅」

これは新撰組副長、土方歳三の句です。
彼は趣味で俳句を詠んでいたそうです。
と言っても、あまり上手ではなかったようで、酷評されることも多いようですが・・・。
確かにそのまんま、と言うか・・・、でもその素朴さを愛する人も多いようです。
私もその一人です。

毎年年末になると、以前に住宅を建てていただいた北出さんが寄せ植えを持ってきてくれます。
店の玄関に飾っています。

その寄せ植えの梅の木に花が数輪咲きました。

仏教とキリスト教の違いは多くありますが、以下の例えがよく言われます。
1つのパンをめぐって2人が争っている状況で、
キリスト教「2人で分けなさい。もしくは相手に譲りなさい。そうすれば争いは無くなる」
仏教「パンで争う世界から離れなさい」
仏教のはつまり死ねってこと?
そうなんです、おなかを空かせた虎にわが身をささげるくらいですからね。
ちなみにイスラム教では「どちらが食べるかはアラーの教えが決める」でしょうかね。

上でパンという『愛』について書きましたが、特に『愛』について日本人は100%キリスト教的な解釈になってしまいました。
日本人はもう一度仏教的な愛について勉強する必要があるのではないでしょうか。

それではキリスト的な愛と仏教的な愛の違いについてをもう少し書いてみます。
極端に述べれば、キリスト教は『愛の宗教』です。
仏教では『愛』を否定します。
おもわず、『え!』とお思いでしょうが、それが仏教の深さなのです。

(イエスの言葉)
「私があなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい、これがわたくしの掟である」(ヨハネによる福音書)

(釈迦の言葉)
「愛より憂いが生じ、愛より恐れが生ず。愛を離れたる人に憂いなし、なんぞ怖れあらんや」

愛を離れよ、愛するな!と釈迦は教えています。
仏教でいう「愛」は「欲愛」であり「愛執」です。
仏教の教えは深く難解なので例を挙げないと理解できないのですが、例えば手に入れた地位、名誉、財産、異性,わが子、これらを離すまい、離れまいとしても、いつかは離れねばならない、仏教ではこれを「会者定離」といいます。
どんな喜びも、どんな幸福も全て「さよなら」があります。
そのことを理解せずに盲目的に愛に執着すれば自分を傷つけるか、相手を傷つけることになります、だから釈迦は「執着心を捨てなさい」、「もっと身軽になりなさい」と教えています。
「異性愛、わが子愛、財産愛、にとらわれては苦しむだけですよ、全てに「さよなら」があることを知って愛してください」と釈迦は教えます。

このように仏教とキリスト教では「愛」の観念が全く違っています。
キリスト教では愛が深ければ深いほど肯定されますが、仏教では「愛してはならぬ、愛しすぎてはならぬ」と教えます。

我々は対象を愛しているかのように錯覚していますが、そのじつ本当に愛しているには自己であって、自分に都合のいいように相手を従属させようとするのが愛であると思っています。
それ故、愛するものが自分の願望とは違った動きをすれば、すぐさまその相手を憎み始めます。
子供が親の言いなりになっているうちは、親は子供を愛せる。
しかし、子が親に反抗し始めると、親は子を憎むようになります。
愛は本質的に「自己中心的」なのです。

だから釈迦は人間の本質をよくわきまえていて,溺愛,盲愛、執着が人間を苦しめる本質だと看破なさった。

本能がすでに盲目であれば、どうしてもそこに諦めをつけてやらねばならぬ知恵の目がいります。
戦前の日本人は仏教のたしなみにより訓練されていて、何事も慎み深く淡白を愛するようにさせてくれました。
現代の日本は西洋の影響を受けて、放任、放縦の愛にされてしまいました。

我々はここでもう一度、仏教哲学に染まった祖先の「つつしみ」に耳を傾けてみたいものです。


イエス・キリストと釈迦の最期も違っていました。
A.D30頃、十字架の苦痛の中、イエス様の最後のお言葉は、
「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか。」です。

BC383頃、弟子達に囲まれて、お釈迦様の最後のお言葉は、
「すべての現象はうつろいゆく。おごらずに精進せよ」です。

若く情熱のイエス様、極楽往生のお釈迦様、どちらが人間的な最期でしょうね。
「愛」が大切と叫んだイエス。
瞑想の解脱で「輪廻」から脱するよう諭した釈尊でした。

今日は3月3日、桃の節句、雛祭りです。

そんな日の新聞に『失われつつある日本人の心』というコメントが書かれていました。
日本にあった『恥の文化』がなくなったと書かれていました。

私は宗教は信じないのですが、宗教が文化に与えた影響は大きいと思います。

日本にはキリスト教信者は200万人ほどしかいないそうですが、戦後西洋映画や文化の影響でキリスト教の考え方が浸透して、仏教的な思考がなくなってしまったような気がします。

名前は「タッチ」、「ピョン太」、「姫」と名付けました。
どの子も可愛いのですが、特に姫はお父さんの彦麻呂似でとてもチャーミングです。
姫と名付けてから・・・、雄だと分かりました。
それでも「姫」です。

ヤギを飼ってみたいという人がおいでましたら是非ご連絡下さい。

3月になりました。
白山吉野にはまだ雪があり、春が待ちどおしいです。

子ヤギが生まれて1週間が経ちました。
お客様や知人から見せて欲しいとよく言われます。
今はリビングで飼っているのでお見せできません。
もうしばらくするとお庭デビューしますから、それまでお待ち下さい。

2010年のエネルギー自給率

これは東北大震災の前年の「一次エネルギーの自給率」です。
IEAの資料によると、日本はOECD加盟34か国のうち、下から2番目の水準です。
簡単にいえば、日本は一次エネルギーの89%を輸入に頼っていることになります。
「資源の乏しい国ゆえ、日本のエネルギー自給率は低い」と知っている人でも、そんなに低かったのか!と改めて驚かされる数字ではないだでしょうか。
なにせお隣の韓国の1/3に過ぎないのですから。

ちなみに「エネルギー自給率」とは、その国の経済活動や暮らしに必要なエネルギーのうち、自国内で確保できる割合を指します。
化石燃料の乏しい日本で「自給」できるエネルギーといえば、水力や太陽光、地熱、原子力などのみです。
つまり「エネルギー自給率」には原子力発電も含まれています。
原子力発電に使うウラン燃料は海外から輸入していますが、備蓄が容易であることに加え、使用済燃料を再処理して再利用できるため、「準国産エネルギー」と位置付けられており、「エネルギー自給率」に含まれるそうです。
原子力発電を除くと、エネルギー自給率は5%となります。
でもこれは東北大震災の前年のお話しです、今は更に危機的な状態です。

今では原子力発電も含めても「エネルギー自給率」が5%しか自国で賄えないのだそうですから、よく懸念される食料自給率どころの話ではありません。
庶民感覚としても、「こんな状態で大丈夫なの?」と心配になってしまいます。
2010年には11%ほどあった(上記のグラフ)のが、東日本大震災に伴う原発停止により一気に落ち込んでしまったのです。
やむを得ない事態とはいえ、これは危機的な状況です。
よく問題になる日本の食料自給率ですら約40%(カロリーベース)で、エネルギー自給率に比べればはるかにマシなのです。

「別にエネルギー自給率が低くても生活への影響はない。どのみち日本は資源を輸入せざるを得ないのだから、輸入元と良好な関係を維持すべく外交努力を重ねれば良い」
――そう主張する人もいますが、これは理想論に過ぎないでしょう。
いくら日本が「平和」を求めても、世界各地で脅威が顕在化しているからです。
とりわけ火種として不安視されているのが中東情勢です。
相次ぐイスラム過激派のテロは、今や世界共通のリスク要因です。

遠く離れた中東情勢はピンときにくいが、日本は原油の約8割、天然ガスの約3割をこの地域からの輸入に頼っているのです。
中東情勢の不安定さは、即、日本のエネルギー供給のリスクとなります。
その脅威の最たるものが「ホルムズ海峡のシーレーン(海上航路)」です。

日本に石油を運ぶタンカーの8割はここを通っており、その数は年間3000隻を超すそうです。
単純計算すると、毎日10隻近い石油タンカーがホルムズ海峡を通過していることになります。
このシーレーンの“安全”が保たれているからこそ、我々の暮らしは成り立っているといっても過言ではありません。

万が一、中東で紛争が起きたり、ホルムズ海峡がテロの標的になったりすれば、まるで“断水”のように石油の供給がストップします。
集団的自衛権をめぐる議論のなかで、「シーレーンの機雷除去」という想定が浮上したのも、そうした危機感を背景にしたものでした。

「でも、日本は有事に備えて石油や天然ガスを備蓄しているから、しばらくは持ちこたえられる。中東で何かあれば世界中が混乱するから、国際社会が歯止めをかけるはず」
――と楽観視する人もいますが、これも誤解です。
石油の国家備蓄は約3ヶ月分、民間備蓄も約2か月分に過ぎないのです。

さらに問題なのはLNG(液化天然ガス)で、こちらの備蓄量は13日分しかありません。
LNGは性質上、備蓄に向かないのだそうです。
日本は現在、LNGへの依存度を高めており、電力構成比に占める割合は4割を超えています。
世界情勢が平和なら良いが、各地で紛争の火種がくすぶる今、脆弱な基盤の上に成り立っていると言わざるを得ません。

加えてもうひとつ、化石燃料はいずれ枯渇します。
可採埋蔵量は原油が約40年分、天然ガスが約60年分、石炭が約130年分、ウランが約100年分とされ、アジア圏の人口増・経済成長と共に、資源獲得競争の激化が予測されています。
世界情勢が「平和」であり続けても、一次エネルギーの94%を輸入に頼る状況がリスキーなことには変わりありません。

こうした危機感を背景に、世界各国はエネルギー自給率の向上に取り組んでいます。
エネルギー環境は国ごとに大きく異なりますが、供給源を他国に頼って良しとする国は世界中どこにもありません。

ロシアからの天然ガスに依存していた欧州諸国も、かつて痛い目にあった教訓から、依存度を下げつつあります。
日本と同じく資源のないフランスが原子力を重視しているのは、まさにそうしたリスクを避けるためなのです。
アジアの新興国が原発導入に積極姿勢を示しているのも、自国の責任でエネルギー需要の高まりに対応していくためです。

福島の事故を経験した日本からすると、なぜ?と首をかしげたくもなるでしょうが、それが世界の趨勢であり、「化石燃料頼み」では立ち行かなくなることは、もはや世界の常識と言っても良い。
現在、発電電力量の約9割を化石燃料に頼っている日本にとっては、死活問題といえよう。

ならば自然エネルギーで・・・と言いたいところだが、現時点での技術力では、エネルギー需要を満たす基幹電源になりえないことは多くの専門家が指摘している通りです。
今後の研究開発に期待しつつも、まだ時間がかかることは間違いありません。

では、薄氷を踏むような「海外からの化石燃料頼み」の状況を脱し、エネルギー自給率を高めるにはどうすれば良いか?
まずは現在のエネルギー供給が脆弱な基盤の上に成り立っていることを、私達自身が認識することが第一歩なのでしょう。
私達は何気なく電気を使い、何気なくファンヒーターを使っていますが、それらのエネルギーは上記の通り不安が大きいものなのです。

日本の莫大な赤字財政と同様、問題の先送りは次世代にツケをまわすことに他なりません。いつまでも目を背けてはいられない問題なのです。

こう考えてくると、原発反対を軽々に言えないのではないでしょうか。

今日は少しお硬いお話を書きます。
福島の原発事故があってから原発反対を言う人がいます。
確かに原発は危険を伴いますが、エネルギーを考えると原発抜きを軽々に言えないのも事実なのではないでしょうか。
まずは下のグラフを見て下さい。

今日は弥生が子ヤギ2頭を産みました。

昨日のこのページを読んで、友人の玉田さん(彼もヤギを飼っています)が見に来てくれました。
彼のヤギも初めての出産を控えており、出産時の注意や乳搾り等を家内に聞いていました。
皐月の乳搾りも体験して彼が帰った直ぐ後で、弥生の出産がありました。
出産に立ち会えれば勉強になったのでしょうが・・・。


子ヤギが生まれると一躍スターになります。

今日はタッチ(昨日産まれた子ヤギの名前)を店に初めて連れてきて、お客様に見て頂きました。

可愛いでしょ?

ヤギの皐月が今日午前11時半頃に出産しました。
可愛い!!!

ヤギは2頭づつ産むのが基本なのですが、1頭だけでした。
(お腹は大きかったのに・・・)

皐月が産まれたばかりの子ヤギをペロペロなめているのを見ていると『母親なんだなー』と自然の摂理に感激しました。
去年も出産は経験しているのですが、生命の誕生はやはりとても神聖なものだと感じます。

産まれて一時間もすると子ヤギは立ってオッパイを飲み始めました、一安心。
とりあえず、母子共に健康です。

もう一頭の弥生の出産はいつなのか気がかりです。

これで、しばらくスキーには行けなくなりました。

友人の佐藤氏がバック棚にLED照明を取り付けてくれたのです。
キッチンの雰囲気が一変しました。

取り付けたのはLEDがテープ状になった照明です。
このLEDテープには両面テープが付いており、どこにでも貼れます。
このLEDテープには両面テープが付いており、どこにでも貼れます。
便利な物ができたものです。

器具は必要なく、ACアダプターがあれば、あとは配線をすればOKです。
便利な物ができたものです。

近年はLEDの普及で照明器具も様変わりしましたね。
お客様のお宅に取り付ける照明器具も一つの器具で多彩な雰囲気を出せる物がリビングに使われます。
例えば、明るくなったり暗くなったりの調光、光の色が電球色や昼光色に変わる器具です。

照明は部屋の雰囲気を変化させますが、一つの器具でいろんな雰囲気を出せるのは楽しいものですね。

昨日はバレンタインデーでしたね。
私はお客様からチョコレートをもらうまで忘れていました。

さて、昨夜は喫茶大工集団 欅にとって歴史的な一夜になりました。
店のどこかが変わったのですが、お分かりになりますか。

ご覧のように垂木は梁に落とし込んであります。
しかも垂木の高さは一般の2倍の9pあります。
こうすることにより家の構造は強くなります。
大工集団 欅ではこの様な構造はあたりまえです。

建物は構造がしっかりしていなくては長くもちません。
構造を考えるときは至る所で工夫をしなくてはなりません。
しかし、近年は材料費の問題や職人用の問題で簡易的な構造の建物が多くなってしまいました。
職人、特に大工さんにいたっては上の写真のような構造を造る事が出来る大工が少なくなりました。

ですから、近年では『住宅は20年で建て替え』と言われるようにってしまいました。
高額な住宅が20年しかもたないというのは大工集団 欅では考えられません。

現在、建築中の材木町の現場、1階から2階の床下を撮した写真

今日は久々に大工集団 欅の建築の宣伝をします。

建物の構造についてはいろいろ書きたいことはありますが、今日は2階の床構造だけを書きます。
近年では住宅の床に垂木(たるき)を使わず、1階・2階の床には28ミリの構造用合板を伏せただけの構造が全面に使われております。
でも、大工集団 欅では下の写真のように施工しています。

父はピアニスト、母はオルガニストという音楽一家に育ったのだそうです。
15歳のときに黒人学生のピアノコンクールで優秀な成績を収めてハワード大学に進学し、クラシック、声楽を学んだそうです。
大学を出た後は音楽教師やナイトクラブでのピアノ演奏をしながらキャリアを積み、1969年にファースト・テイク(First Take)でデビューしました。

70年代には多くのヒットソングをリリースしました。
同年代のティナ・ターナーやミリー・ジャクソンが過激な面を披露したとするなら、ロバータ・フラックはそれとは逆の上品さを表現したといえるでしょう。

彼女の曲で私が一番好きなのは『やさしく歌って』です。

ロリ・リーバーマン(Lori Lieberman) というアメリカの女性シンガーが、クラブで聴いた無名のシンガーソングライターの曲に感銘を受け、「Killing me softly with his blues」という詩を書いたことがことが、すべての始まりとなりました。
その無名のシンガーソングライターというのが、後に「アメリカン・パイ」で、大ヒットを飛ばしたドン・マクリーン(Don McLean)であり、彼女に「彼のブルースで、優しくそっと殺されてしまいそう」とまで云わせたのが「Empty Chairs」という曲でした。
でも2曲ともヒットはしませんでした。

1972年、グラミー賞で最優秀レコード賞を獲ってトップ・シンガーの仲間入りをしていたロバータ・フラックが、たまたま搭乗した飛行機の中で聴いたBGMに引き込まれます。

1973年1月21日にリリースされた『やさしく歌って(Killing Me Softly With His Song)』、全米で4週連続でN0.1を記録する大ヒットとなりました。
日本でも、『ネスカフェ』のCMソングとして起用され、洋楽ファンならずとも、知られている曲になりました。

今日はロバータ・フラックの誕生日です。

それにしても、「そっと殺されてしまいそう(Killing me softly with his blues)」とまで女性に言わせたドン・マクリーン。
羨ましい!
「Killing me softly with his blues」
狂おしいばかりの必殺文句ですよね。

世の中の進歩のスピードは、私などはついて行けないほど加速度を増しています。
1990年代前半、ポケベルが普及したことを憶えていますか?
今や過去の遺物ですが、当時は革命的でした。
そして90年代後半は、小さな携帯電話が瞬く間に普及。
“スーパー・ジェッター”を憶えている60年代の子ども達が夢に見た未来が、そこに現れたのです。
しかしそれも束の間、スマートフォンが世界の主流となり、若き天才達は身に着ける時計に多機能を与えるウェアラブルで凌ぎを削っています。
スティーヴ・ジョブズが存命なら、どんな未来をデザインしたでしょうか?

『世の中はどんどん便利になり、幸福度も増す』との確信で、人類は進化し続けてきました。
それが人類の本能なのでしょうね。

しかし、英国の歴史・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンが喝破した現実もあります。
『仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する』というパーキンソンの法則です。
日々ビジネスの最前線にいる人ならば、実感するはずです。
進化には加速度がつき、便利になった分だけ仕事は増えます。
一体、心休まる時は来るのでしょうか?

そこで、思い出す言葉があります。
『人はパンのみに生きるにあらず。』
これは、新約聖書「マタイによる福音書」に出てくる言葉です。
人は物質的な満足だけではなく、精神的な充実が大切なのだ、と説いたものと解されています。
読みようによっては、人生の価値は、仕事のみではなく別のところにもある、と示唆しているようです。
例えば、音楽とか・・・。

心安らぐ歌こそ、厳しい競争に疲れた時の一服の清涼剤です。
目を閉じて歌に身をまかせれば、優しく癒されます。
それで再び、チカラが湧いてくる。そんな歌があります。

と、いうわけで前書きが長くなりましたが、今日はロバータフラック(Roberta Flack )の事を書きます。

2015年2月10日
2015年2月13日
2015年2月15日
2015年2月24日
2015年2月25日
2015年2月27日
2015年3月2日
2015年3月3日
2015年3月5日
2015年3月6日

あれから4年、いろんなドラマがあったでしょう。
これからもいろんなドラマがあるんでしょうね。

昨日の午後2時46分、あなたは何処にいましたか。
私は所得税申告のため松任税務署にいしました。
「平成23年3月11日2時46分に東日本大震災が発生しました。追悼のため2時46分に1分間の黙祷をします。」とアナウンスがありました。
2時46分からアナウンスに従って黙祷をしました。
申告をする部屋には訪れた人と職員の数十人がいましたが、1分間の静寂がありました。
そこにいた誰もが頭を垂れ黙とうをささげ、震災で亡くなった人たちに哀悼の意を表しました。
咳払い一つない静寂の時間でした。
日本人ですね。

2011年3月11日午後2時46分、あなたは何処にいましたか。
その日は金曜日でした。
この日もいつもどおり5時頃に店を閉めて家に戻りました。
家内がキッチンで夕食を作っており、私はダイニングのテレビをつけました。
『・・・何なのこの映画?!・・・映画?・・・、映画?、ち・が・う・・・』
津波が車も家も押し流している映像でした。
しかも、映画ではなく、日本の、東北で、今日、起こったことでした。
ショックでした。

2015年3月9日
2015年3月11日

3月12日夜に大阪駅、札幌駅を出発した「トワイライトエクスプレス」の最終便は13日午前10時に札幌駅、午後1時前に大阪駅に到着し、多くの鉄道ファンを魅了した豪華寝台列車は、運行を終了しました。

3月13日にはこの日の運行を最後に定期運行が廃止された寝台特急「北斗星」に別れを告げる鉄道ファンがJR上野駅の13番線ホームに詰め掛けたそうです。

そして、今日は北陸新幹線の開業です。
撮り鉄、乗り鉄等の鉄道ファンには忙しい3日間ですね。

私は鉄道での旅行は少ないのですが、数年前に家族でトワイライトエクスプレスで冬の北海道旅行をしました。
トワイライトエクスプレスの車掌さんの制服が緑色だったのが妙に印象に残っています。
勿論、レストランカーの「ダイナープレヤデス」や、展望サロンカーの「サロンデュノール」も他の列車にはない良い雰囲気でした。

さて、今は新幹線ブームですね。
でも私はひねくれているのでこんなふうに思うのです。
『やっぱり東京への一極集中か』と。
東京−金沢間を最短2時間28分でつなぎ、これまでより約1時間20分短縮されましたが、東京までの時間短縮は『やっぱり東京への一極集中か』と思ってしまうのです。

そして『やっぱり北陸は見放されている』と。
というのも他の新幹線は開業しているのに、北陸新幹線は昭和48年の整備計画決定から42年もの時間を経て一部だけが実現したのです。
金沢−敦賀間は2023年春開業予定ですが、敦賀以西のルートは未だに決まっていません。

こんなふうに思うのは、やっぱりひねくれていますよね。

そんなわけで、今日の写真は北陸新幹線ではなくて、黄昏特急、トワイライトエクスプレスです。
ひねくれていますから。

2015年3月14日
2015年3月16日

ビル・エバンスが「自分はまだソロピアニストとしては不十分だ」と話していたり、ピアノ演奏論、過去や現在のトリオのメンバーの評価を話しており、ビルの考えを理解する一級品の資料です。
彼は知的で落ち着いていて、とても重症の麻薬中毒者であったとは思えません。
ビル・エバンスの薀蓄を語る評論家は多いのですが、ビル・エバンス本人が実演しながらの解説に勝るものは無いでしょう。
ビル・エバンス作品中最高の一枚と言えます。
このアルバムでは残念なこともあります。
マクパートランドとのデュエット曲では、エバンスの邪魔をしないでくれと言いたくなる部分もあります。
演奏能力で劣ると感じられる聞き手のマクパートランドがエバンスとデュエットをするのには度胸がいると思うのです。
プロのジャズピアニストとしてもろに評価されるのですからね。
それが証拠に、マクパートランドが「あなた(エバンス)の前で弾くのは緊張して・・・」と言っています。
それに対してエバンスも「私も同じでしたよ」などと言う辺りは紳士だったんですね。

二人の話の中で気になったことがいくつかありますが、その中でも中盤でのキーの話しに感心がありました。
エバンスが「 Keys don't bother me.(どのキーでも特に困らない)」と言っています。
こんな事を本人の口から聞くとやっぱりビル・エバンスは凄いピアニストだったと思うのです。

最初にマリアン・マクパートランドで思い出すことを2つ書きます、と言いましたが、長くなりましたので今日はここまでにします。
もう一つは明日書きます。

1920年の3月20日にマリアン・マクパートランド(Marian McPartland)が英国で生まれています。
2013年8月20日に95歳で亡くなりました。
彼女は1946年に米国に移って、ビ・バップ黎明期のミントン・ハウスのハウス・トリオもやっていたそうですから、ジャズピアニストの中でも超の付くベテランでした。

彼女で思い出すことを2つ書きます。

まずはビル・エバンスのアルバム、『Marian McPartland's piano jazz interview』(現在は2002年に「Marian Mcpartland's Piano Jazz」というタイトルでJazz Allianceレーベルからリリースされています。)を初めて聴いたときのことです。

2015年3月20日
2015年3月21日
2015年3月22日
2015年3月25日
2015年3月27日
2015年3月28日
2015年4月1日

【最近の大工集団 欅 vol.42】

4月になりました。

ページを新しくします。
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